血友病の治療には、血液凝固第[(\)因子製剤の補充療法が用いられますが、20%〜30%(血液凝固第\因子製剤では数%)の患者さんでは第[(\)因子を外来異物と認識し、これに対する抗体を作ります。この抗体は、輸注された第[(\)因子とくっつき、その働きを阻害することからインヒビター(阻害因子)と呼ばれています。どうして一部の患者さんにのみインヒビターができるのか、詳しい理由は未だ解明されておりません。インヒビターは補充療法が無効になることから、現在の血友病治療に残された最大の問題となっています。