乾燥濃縮人血液凝固第Ⅹ因子加活性化第VII因子「バイクロット®配合静注用」の溶解方法を、下記の説明動画やイラストよりご確認ください。
液体石鹸で指先までしっかり手を洗い、清潔にします。
※固形石鹸は、菌が繁殖しやすいので使わないで下さい。
机の上に「 薬剤と溶剤と移注セット」 を並べ、全部そろっているかを確認します。机の上も清潔にしておきます。
※溶解時に沈殿の認められるものは投与しないで下さい。
キャップを外し、アルコール綿で溶剤バイアルと薬剤バイアルのゴム栓を消毒します。
溶解液注入針を開封します。中身は取り出さないで下さい。
ケースに入れたまま溶解液注入針の青色の方を溶剤バイアルにしっかり刺し込みます。
薬剤バイアルを平らな所におき、溶解液注入針を刺した溶剤バイアルを逆さまにし、溶解液注入針のピンク色の方を薬剤バイアルに垂直に一気にしっかりと刺し込み、溶剤を薬剤バイアルに移注します。
※ゆっくり刺し込むと真空状態が解除され、溶解液の移注ができなくなります。
バイアルをゆっくり振盪し、薬剤を完全に溶解します。
溶解液注入針の側面の外気導入ボタンを約5秒間押して、真空状態を解除します。
溶解液注入針の上下を両手でつまんで左右にひねり、真ん中から切り離します。
シリンジの先端にさわらないように注意し、シリンジを袋から取り出します。
溶解液注入針つきの薬剤バイアルにシリンジを取り付けます。
薬剤バイアルとシリンジを持ったまま逆さまにします。
外気導入ボタンを押しながら薬液をゆっくり抜き取ります。
必要な本数を溶解して1本のシリンジにまとめます。シリンジの先端に触らないように注意して、翼状針または注射針を取り付けます。
※本製剤に注射針は同梱されていません。
準備完了!
使い終わった後は、針類は針が飛び出さないような硬い容器に入れ、シリンジ、薬剤バイアルと溶剤バイアルは専用の袋に入れ、次の通院時に病院に持って行きましょう。
製剤の空箱や溶解液注入針の空箱などは、自宅で廃棄してかまいません。
詳しい廃棄方法は、 医療機関にお尋ね下さい。
溶剤が上手に移注できなかった場合の対応
【移注不良の原因】
溶剤バイアルに溶解液注入針を刺す前に、薬剤バイアルに先に刺す等して、薬剤バイアルの中が真空状態ではなくなると、溶剤の移注ができなくなります。
【移注不良発生時の対応】
次の溶解手順に従って薬剤を溶解して下さい。
溶解液注入針を真ん中から切り離します。
溶解液注入針のピンクの方にシリンジをつけて、溶剤バイアルに刺します。
バイアルを逆さまにし、外気導入ボタンを押しながら、溶解液を2.5mL抜き取ります。
溶剤バイアルから溶解液注入針を抜き、薬剤バイアルに刺して溶剤を注入します。
バイアルをゆっくり振盪し、薬剤を完全に溶かします。