クロスエイトMC(250単位、500単位、1000単位、2000単位、3000単位)の溶解方法を、下記の説明動画や写真よりご確認ください。
※溶解方法は、1000国際単位規格を例にご紹介しています。
※全ての規格において、輸注セットの基本的な使用方法は同じです。
机の上を清潔にして、注射に必要なものが揃っているか確認してください。
製剤ビンと注射用水ビンを冷所に保存していた場合は、使用する前に室温に戻しておいてください。
手をしっかり洗ってください。
注射を行う机の前に座ってください。
準備ができたら薬を溶かします。溶解手順をご覧ください。
プラスチックキャップを外します。
製剤ビンと注射用水ビンのプラスチックキャップを指で押し上げて外します。 ●ビンは倒れないようにしっかり持ってください。 ●一度外したキャップを再びはめることはできません。
ゴム栓を消毒します。
製剤ビンと注射用水ビンのゴム栓をアルコール綿(スワバー)で消毒します。
●消毒後は清潔を保つためにゴム栓に触れないように注意してください。
●アルミキャップとゴム栓の間にアルコール綿の繊維が残らないように注意してください。
溶解移注針を刺したときに繊維が薬の中に入ることがあります。
溶解移注針(ようかいいちゅうしん)のケースを開封します。
溶解移注針のケースから、紙のふたを完全に剥がします。溶解移注針はケースに入れたままにしてください。 ●清潔を保つために、針先に触れないように注意してください。
溶解移注針を注射用水ビンに刺します。
溶解移注針をケースに入れたまま、針先を注射用水ビンのゴム栓中央部分にあて、まっすぐ奥まで刺します。つぎに溶解移注針のケースをまっすぐ上に持ち上げて取り外します。 ●溶解移注針は、必ず最初に注射用水ビンに取り付けて下さい。溶解移注針を最初に製剤ビンに刺すと製剤ビンの陰圧が失われるため、注射用水が移注しません。
注射用水ビンに対して溶解移注針が傾いた状態や、奥まで刺さっていない状態では注射用水が移注しないことがありますのでご注意ください。
溶解液が製剤ビンに流入しない場合の対処法[PDF]
注射用水を製剤ビンに移します。
注射用水ビンを逆さまにして、溶解移注針を製剤ビンのゴム栓部分に軽く当てます。つづいて、注射用水ビンを握った状態で溶解移注針を押し込みます。このとき倒れないように製剤ビンをしっかり持ってください。注射用水が製剤ビンに移ります。
薬を溶かします。
注射用水が完全に製剤ビンに移ったら、液を泡立てないよう注意しながら、ゆっくりと円を描くように製剤ビンを回して薬を溶かします。
●注射用水ビンは抜き取らないでください。
●薬が全部溶けているか、沈殿物や濁りがないかを確認してください。
注意
この段階では細かい気泡により白濁しているように見える場合がありますが、溶解移注針を切り離し、製剤ビンが常圧になると、この気泡は消失します。
溶解移注針を切り離します。
製剤ビンを下にしたまま、溶解移注針の上下を持って注射用水ビン側を反時計回りにねじり、溶解移注針の中央部分から切り離すと差込口が現れます。 ●注射用水ビン側の溶解移注針を時計回りにねじった場合、溶解移注針の破損につながることがあります。 ●清潔を保つために、シリンジの差込口に触れないように注意してください。
空気を入れたシリンジを溶解移注針に取り付けます。
シリンジ内に溶解液と同容量の5mLの空気を入れます。 製剤ビン側の差込口にシリンジをねじってしっかりと取付け、シリンジの中の空気をすべて製剤ビンに入れます。
薬をシリンジに入れます。
製剤ビンを上にすると、薬がシリンジに入ってきます。ゆっくり引いてシリンジに薬をすべて抜き取ります。 ●シリンジに空気が入らないように注意してください。
シリンジを溶解移注針から外します。
薬が全部シリンジに入ったら、シリンジを溶解移注針から外してください。
翼付静注針をシリンジにつけます。
清潔を保つために、シリンジの先端に触れないように注意しながら、翼付静注針をねじって取りつけます。
使用後はストッパーの両側をつまんでロックを外し、「カチッ」と音がするまで後方に引いてください。注射針がウイングプロテクター内に収納、固定されます。
使い終わった翼付静注針は専用の廃棄箱またはビン・缶などに入れてください。製剤ビン、注射用水ビンやアルコール綿などは付属のポリエチレン袋に入れてください。詳しい廃棄方法は、薬の処方を受けた医療機関に相談してください。