こんな時、どうする?

災害が起きたら? 日頃の備え③ネットワーク編

  • まことくん小学3年生/血友病A患者
    好奇心旺盛
  • こころちゃん小学1年生/まことくんの妹
    ちょっぴり甘えん坊
  • ママお料理上手なやさしいママ
    ときどき心配性
  • ドクターまことくんの主治医
    血液にくわしい物知りドクター
こころちゃん
災害時はドクターのところに行けないし、携帯電話も使えなくなるかもしれないし、そんな時はどうしたらいいの?
ドクター
2011年の東日本大震災発生後、3~4日で物流や通信手段は徐々に再開。製剤も情報も最初の3、4日をいかに乗り切るかが、大事じゃ。そして病院にたどり着くためのルートも確保しておくことだ。
ママ
限られた手段の中で、どうしたらいいのかしら?
ドクター
患者会などの普段からやりとりができるネットワーク活動が、万が一の助けになるのだ。情報やサポートを得るために重要なのが、人とのつながり。日頃から医療機関や患者さん同士、周囲の人々に、自分の病気や体の状態を伝えておかなければ、緊急時に的確なサポートを受けることができない場合もあるんじゃよ。
こころちゃん
まことくんにはネットワークで知り合っただいちくんやさとるさんをはじめ、たくさん応援してくれる患者さんたちがいるから安心ね。
まこと
そうだ、久しぶりにだいちくんにメールしてみよう!

災害時は医療機関に足を運べない可能性に加え、通信手段の遮断という問題も発生します。
限られた手段の中で情報やサポートを得るために、患者会が大いに役立ちます。
医療機関や周囲の人々、製薬メーカーと日頃からネットワークを構築すること、
そしてオープンなコミュニケーションを図ることが災害時の大きな備えにつながります。

(2019年Vol.63冬号)
審J1912176