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まえがき

2007年から足掛け9年間にわたりクロスハート(JB 日本血液製剤機構)に連載してまいりました「みどりの木」。今回、皆様にまとめてお届けできることになりました。

最近の血友病治療の進歩は目覚ましいものがあり、それこそ入院される患者さんが減ったり、急に関節を腫らせてくる子どもが少なくなったり、通院の間隔が長くなったりと、カウンセラーの私にも進歩が実感できます。反面、血友病と診断されて当院を訪れる親の不安そうな顔や入園・入学に悩む両親の話は変わりません。

「みどりの木」をまとめるにあたって、既に時代遅れになって書き直した箇所もたくさんありましたが、皆さんが相談したい内容や悩みは大きく変わっていないことも再認識しました。本冊子が皆様の一助になれば幸いです。同時に、いつの日か本冊子に書かれている全てが不要な知識になることを祈っています。

小島 賢一

注)近年、「障害」という表記を避け、「障がい」「障碍」といった表記をする例が見受けられます。本冊子では、交ぜ書きが分かりにくいこと、「碍」のさまたげるの意の中に「害」が含まれること、そして、これまでの表記として浸透していることを考慮し、旧来の「障害」の表記に統一してあります。

小島 賢一Kenichi Kojima

医療財団法人 荻窪病院
血液科 カウンセラー
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