災害が起きたら? 日頃の備え①製剤と持ち物編
- まことくん小学3年生/血友病A患者
好奇心旺盛 - こころちゃん小学1年生/まことくんの妹
ちょっぴり甘えん坊 - ママお料理上手なやさしいママ
ときどき心配性 - ドクターまことくんの主治医
血液にくわしい物知りドクター
- この間寝ていたら、グラっと揺れたの。怖かった!
私はちゃんと非常用持ち出しリュックを用意しているけど、まことくんはどんな準備をしたらいいの?
- 一旦避難したら、薬や書類を取りに自宅へは簡単に戻れないので、どんな場合でも医療や投薬を継続するためには、自分の病気と薬の名前、かかりつけの病院と医師の名前をメモしておくこと。書類やお金がなくても最低限、そのメモがあれば医療を受けることができるのじゃよ。
- 一旦避難したら、自宅には簡単に戻れないし、製剤はどれぐらい確保しておいたらいいのかしら?
- そうじゃの、必ずしも自宅で被災するとは限らないので自宅や学校、職場などの生活圏に緊急時の補充も含めて数日間しのげる製剤を備えておくのがよかろう。
- ママがね、いつも定期補充してくれるから、ぼくはあわてないよ。
- 日頃から血中の因子活性レベルを上げておくことと、それから出血を起こさないように気をつけることの両方が重要なのじゃよ。
非常用持ち出しリュックには、必ず健康保険証、医療券、患者カードのコピーを入れておくこと。
更新の際も忘れずにコピーして交換してください。
国内なら被災区域外は治療環境が保たれているので、そこまで行くことが出来れば医療は受けられます。
普段から近隣の病院で製剤を扱っている病院を調べておくと、もしもの時も安心です。
血友病専門病院リストを病院で入手しておいたり、インターネットで探しておくことも大事です。
(2019年夏号)
審J1907067