こんな時、どうする?

災害が起きたら? 日頃の備え②患者登録編

  • まことくん小学3年生/血友病A患者
    好奇心旺盛
  • こころちゃん小学1年生/まことくんの妹
    ちょっぴり甘えん坊
  • ママお料理上手なやさしいママ
    ときどき心配性
  • ドクターまことくんの主治医
    血液にくわしい物知りドクター
まことくん
この間の夏休みは九州のおばあちゃんちで
たくさん遊んで楽しかったなあ。
こころちゃん
たとえば、地震だって洪水だっておばあちゃんちで遭うことだってあるんだよね?
ドクター
そうじゃよ。災害はいつ、どこで遭うか、わからないもの。主治医のドクター以外の複数の医療機関で患者登録をしておくと、いざというときに受診しやすくなるんじゃ。
ママ
うちの場合なら、私たちの帰省先となる、夫婦それぞれの実家やまことくんの学校の近所の医療施設で患者登録をしておけばいいのね。
ドクター
そうしておくと、災害に限らず、もしもの時には受診ができて安心じゃ。他の病院で受診したことを主治医のドクターに後で報告しておけば、まったく問題もない。
まことくん
こんどの冬休みは、北海道のおじいちゃんちに遊びに行きたいなー。
こころちゃん
おじいちゃんちの近所の病院に行ってから、たくさん雪遊びしようね。

前号では製剤は自宅だけではなく、複数の場所に分散して保管しておいたほうがいいというお話でしたが、医療機関についても同じ。複数の医療機関で患者登録をしておくと、いざという時に受診しやすくなります。また災害に限らず、有事の備えにもなります。
別の医療機関で受診したい場合は、事前に主治医にそのことを相談しておけば、紹介状を準備してもらうことも可能です。主治医の先生と災害時について日頃から話し合っておくことも大切です。

(2019年Vol.62秋号)
審J1909128