災害が起きたら? 日頃の備え④絆づくり編
- まことくん小学3年生/血友病A患者
好奇心旺盛 - ママお料理上手なやさしいママ
ときどき心配性 - さとるさん70代/血友病A患者
人生経験豊かな知識で
みんなにアドバイスしてくれる - ドクターまことくんの主治医
血液にくわしい物知りドクター
- 出血を抑えるために自分自身で気をつけていても、避難所のように団体行動が必要な場所では、どうしたらいいでしょうか?
みんなで力を合わせて作業をしなければならないこともありますよね。
- それは、普段から身近な人たちに自分の病気や身体の状況を伝えておくことが必要!そして、日頃からできるだけ自分のできることは引き受け、周囲への協力を惜しまないこと。ギブアンドテイクが大切なのじゃ。この絆ができていれば、いざという時に周りの人たちからのサポートが受けられるのだ。
- ほう!なるほど。
- うちの場合はどうしたらいいのかしら?
- 患者さんが子どもの場合は、保護者がその役割を果たすこと。例えば学校で病気に限らず障害や問題を抱えた子どもがいた場合、その親御さんが協力してほしいと思っている時に自分から行動をとっていれば、逆に自分の子どもへのサポートとして返ってくることになるんじゃ。
- PTAバザーで、ママが作るお菓子は毎年人気なんだ!町内会でもお年寄りの元気確認などしていてママは大活躍しているんだ。
避難所のように初対面の人が多い場所では、誰に自分の情報を伝えるかが大切です。
患者カードは医療従事者に情報を伝える時には役立ちますが、
災害のような混乱時にはカードを見せても理解してもらえないこともあります。
患者会をはじめ、さまざまな活動に日頃から関わり、
絆を築くことが被災時の大事なサポートになります。
(2020年Vol.64春号)
審J2003362