こんな時、どうする?

服用に気をつけないとならない薬はある?

  • まことくん小学3年生/血友病A患者
    好奇心旺盛
  • ママお料理上手なやさしいママ
    ときどき心配性
  • こころちゃん小学1年生/まことくんの妹
    ちょっぴり甘えん坊
  • ドクターまことくんの主治医
    血液にくわしい物知りドクター
こころちゃん
おにいちゃん、風邪がひどくなって、熱も出てきたみたい。
ママ
市販の風邪薬を飲ませてもいいのかしら?
ドクター
ちょっと待った。
市販の解熱剤や消炎・鎮痛剤の中には、血小板の働きを低下させて、血を固まりにくくする成分が含まれているものがあるから注意が必要だぞ。
ママ
じゃあ、血友病の止血剤以外の薬も、主治医の先生に処方してもらった薬が安全なのね。
ドクター
そうなのだ。やむを得ずよそで受診した場合は、血友病であることを告げて、安全な薬を出してもらうようにするのだ。
まことくん
ママと一緒にいつもの先生のところに行くよ。早く治したいな。

市販薬の中には、血小板の働きを低下させる成分が含まれているものが多くあります。
血小板は止血に働くので、通常の方に対しては薬効成分でも、血友病患者さんには注意が必要です。
自分で成分表示を確認したり、薬局の薬剤師に尋ねたりするのもいいのですが、一番安全なのは、どんな薬も主治医の先生に処方してもらうことです。
もちろん血友病以外の病気で血友病の主治医を受診してもかまわないのです。
こんな病気にかかった時どうするか、こんな市販薬は飲んでもいいか、普段からコミュニケーションをとっておくことも大切です。

(2025年Vol.79)
審J2504038