もしも大ケガや手術で大量に出血して、体内の血液が少なくなったらどうしたら良いでしょうか? そうです、補充しなければいけませんね。でも、この血液は、科学が発達した現代でもまだ人工的につくることはできません。だから、ほかの人に血液を分けてもらう必要があります。それが輸血ですね。血液は自分じゃない誰かの体内に入ってもちゃんと役目を果たしてくれるのです。
実は献血で集まった血液は、輸血用に使われるだけではありません。
血液の中にある病気の治療に役立つ成分を利用した、お薬の製造にも使われているんです。その成分は「血漿」から取り出すので、お薬の名前は「血漿分画製剤」と言います。
病気の治療や手術などで輸血を必要としている患者さんがたくさんいます。献血はその方々に自分の血液を分けてあげるボランティアです。