人の免疫の中で大きな役割を担っているのが、免疫グロブリン(Immunoglobulin:Ig)(抗体)です。免疫グロブリンは血液中、組織液中に存在しています。免疫グロブリン製剤は人の血漿中から分離・精製し、医薬品として用いられます。
免疫グロブリン製剤は、抗生物質では効かない重い感染症、血小板が減少する病気、川崎病など、40年以上にわたり他のさまざまな病気の治療にも使われているお薬です。また、子供から大人までたいへん多くの患者さんに使用されています。
点滴施行中・施行後に認められる主な副作用には、以下のようなものがあります* 。
副作用が認められた場合、免疫グロブリン静注療法をただちに中止し、症状に応じた適切な処置を行います。このような症状があらわれた場合には、主治医にご相談ください。
*ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群診療ガイドライン2013 Clinical Question 15-3 より引用
ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群ガイドライン作成委員会 編集 :
ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群診療ガイドライン2013(日本神経学会 監修) : 117-119, 南江堂, 2013
人の血液を原料としているため、ウイルスなどの感染性物質の混入の可能性を完全に否定することはできません。そこで、安全性確保のためにさまざまな対策が実施されています。
Ⅰ採血 |
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Ⅱ製造 |
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Ⅲ最終製品 |
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