こんな時、どうする?

老眼で自己注射に不安を覚えてきたら?

  • まことくん小学3年生/血友病A患者
    好奇心旺盛
  • ママお料理上手なやさしいママ
    ときどき心配性
  • こころちゃん小学1年生/まことくんの妹
    ちょっぴり甘えん坊
  • ドクターまことくんの主治医
    血液にくわしい物知りドクター
ママ
血友病の実家の父が、最近老眼が進んで自己注射が不安だと言っているわ。
まことくん
小さな字がかすむと言ってたよ。
ママ
母が注射してあげることはできるかしら。
ドクター
主治医に相談して指導してもらうのもひとつの方法だぞ。
ドクター
近所にかかりつけの医療機関があれば注射をお願いすることもできるかもしれん。訪問看護で定期輸注の援助をしてもらうこともできるぞ。
こころちゃん
看護師さんが来てくれるなら安心ね。
ドクター
年齢とともに困ることも変わってくる。なんでも主治医に話して一番いい方法を探してもらうといいのだ。

血友病患者さんが高齢になり、老眼や白内障、関節症状の悪化のため自己注射が困難になるのは、それまであまり予想していなかったことでしょう。不安になってしまうのは当然ですね。
血友病患者さんは、年齢にかかわらず訪問看護を受けることができます。
65歳以上で要支援・介護認定を受けていれば介護保険も適用されます。
そのほか、近隣の医療機関で定期輸注をしてもらう、家族にしてもらうなどの方法もあります。
血友病の主治医にとって、患者さんの生活の質(QOL)を維持することも大きな仕事です。
一人で悩まず、困ったときは早めに主治医に相談してみましょう。

(2025年Vol.80)
審J2510187