審J2003397

どんな症状?

重症筋無力症は、まぶたが下がる、二重に見えるなど眼の症状にあらわれることが多く、眼の症状だけの「眼筋型」と、眼だけでなく手足や飲み込む力などの筋力が低下する「全身型」があります。 症状があらわれる身体の部位やその程度には個人差があります。また、疲れやすく(易疲労性)、1日の中でも症状が変動(日内変動)したり、日によって疲れやすさが違う(日差変動)のが特徴です。

全身の症状

球症状

Bulbar Syndrome

口や咽喉の動きが悪くなることにより、飲み込みにくく、時にむせたり(嚥下困難*1) 、しゃべりにくくなります(構音障害*2) 。これを球症状といいます。

*1 えんげこんなん

*2 こうおんしょうがい

嚥下困難

飲み込みにくく、時にむせる

嚥下困難の挿絵

構音障害

しゃべりにくい

構音障害の挿絵

呼吸症状

Respiratory Symptom

呼吸にかかわる筋力が低下するため、日常生活の中で息苦しさがでることがあります。

呼吸困難・息苦しさ

呼吸困難・息苦しさの挿絵

手足の症状

Symptom of limbs

手足が弱くなったり、繰り返し運動を続けると早く疲れます。

ものをうまく持てない

ものをうまく持てない挿絵

歩くことが大変

歩くことが大変な挿絵
目の症状

まぶたが下がる(眼瞼下垂*3)、ものが二重に見える(複視*4)などが主な症状で、眼の症状だけの場合を眼筋型といいます。

*3 がんけんかすい

*4 ふくし

まぶたが下がる

まぶたが下がる挿絵

ものが二重にみえる

ものが二重にみえる挿絵

日内変動/日差変動

1日の中でも、午前中より午後、夕方の方が症状が出やすく(日内変動)、また、日によって疲れやすさが違います(日差変動)。

日内変動のグラフ

朝は症状が軽度

朝は症状が軽度の挿絵

夕方は症状が増悪

夕方は症状が増悪する挿絵