氷水を2分間まぶたにあて、2mm以上開眼されるかどうかをみます。

神経と筋肉の間の刺激の伝達を改善させる薬剤（塩化エドロフォニウム）を静脈注射して、眼や全身の症状が改善されるかどうかをみます。

全身型重症筋無力症の患者さんの80～90%で検出され、眼筋型の患者さんでは陽性率は低くなります。 引用：S Suzuki.Clin Exp　Neuroimmunol.2023

抗アセチルコリン受容体抗体陰性の全身型の場合、約30%の患者さんにマスクに対する抗体がみられます。 引用：K Ohta.Eur J Neurol.2007

重症筋無力症の患者さんは、甲状腺機能亢進症などの甲状腺の病気を合併することがあります。甲状腺の病気は血液検査でも確認できます。甲状腺の病気がみつかれば、同時に甲状腺の機能異常の治療を行います。

手、肩や顔などの筋肉の表面に電極を置いて、神経に繰り返し電気刺激を与え、得られる波形を観察します。重症筋無力症の患者さんでは、刺激を繰り返すと次第に波形が小さくなります。

胸部X線検査、CT（コンピュータ断層 撮影）検査、MR（I 磁気共鳴画像）検査、 PET-CT〔PET（陽電子断層撮影）とCTが 一体となった検査〕などの画像検査によって、胸腺の状態を観察します。

胸腺腫画像

造影CTで見られた塊（〇印内）がPET-CTで明確に確認できた再発胸腺腫