感染や外傷、ストレスなどがきっかけとなり、急激に全身の筋肉が麻痺することがあり、特に呼吸にかかわる筋力の低下によって急に息苦しくなる状態をクリーゼといいます。クリーゼにならないために、普段より息苦しさが強くなったときは、早めにかかりつけの医師を受診し、指示を受けましょう。もし、息が苦しくなってきたときには、家族の人は落ち着いて救急車を依頼しましょう。適切な治療を行い、クリーゼの原因を取り除けば回復します。
日常生活における注意
病気と上手につきあっていくためには、病気の状態や特徴をよく知り、病状が悪くなれば早めに医師に相談してください。
日常生活で気をつけたいこと
気をつけたい薬
薬によっては、重症筋無力症を悪化させることがあります。 他の医療機関を受診するときには、重症筋無力症であることを伝えて、 医師の指示を受けてください。
クリーゼについて
飲み込みにくいときには、食事を工夫
堅い食べ物が噛めない、飲み込みにくい場合は、やわらかいものにし、水分の少ないものを避けて、汁物はとろみをつけるなど、むせない工夫、飲み込みやすい工夫をしましょう。
風邪に注意
風邪はストレスなどとともに症状を悪化させる大きな原因です。風邪をこじらせてクリーゼになることがあるので注意が必要です。
注意点
・ステロイド薬や免疫抑制薬を服用中でも、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチンの予防接種を受けることができます。
眼の症状があるときには、段差に注意
複視などの症状のために、階段や段差で転倒することがあるので注意をしましょう。