感染予防について

受傷後の処置

創傷部位の迅速・十分な洗浄、死滅した皮膚組織の切除、必要に応じた破傷風感染予防などの適切な処置をすることにより、感染率を低くすることができます。

イラストイメージ

受傷後の破傷風感染予防投与

スケジュール通りの予防接種終了後10年以内または追加接種後10年以内の場合は、創傷に関わらず基本的に予防は不要です。

スケジュール通りの予防接種終了後 10年超経過


〈低リスク創傷〉
破傷風トキソイド(ワクチン)*を受傷直後に1回投与する。
〈高リスク創傷〉
上段に加えて、発症予防として抗破傷風 人免疫グロブリン**投与を考慮する。

スケジュール通りの予防接種未完成 または不明


〈低リスク創傷〉
破傷風トキソイド(ワクチン)*を受傷直後と1ヵ月後、6ヵ月以降の3回投与する。
〈高リスク創傷〉
上段に加えて、発症予防として抗破傷風 人免疫グロブリン**を投与する。
低リスク創傷:きれいまたは小さい傷の場合
高リスク創傷:上記以外の全ての創傷
* 破傷風トキソイド
破傷風菌が出す毒素を無毒化したワクチンで、破傷風の免疫を作り発症予防します。
**抗破傷風人免疫グロブリン
破傷風菌の出す毒素を中和するお薬で、発症予防や症状軽減のための治療に用いられます。副作用として、発熱、頭が重い、嘔吐、かゆみ、顔面潮紅、局所性浮腫、発疹などやまれにショックが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。