Q
恋愛もしたいし、結婚もしたいです。皆、していますよね?
A
はい、しています。今回のテーマは恋愛と結婚です。
若い方は当然、40歳過ぎても出てくる話です。ただ「自分は無理だから」、「私はいいんです」とおっしゃる人が血友病に多い気がします。もちろん病気が主な理由ですが、よく聞いてみると、パートナーが欲しくても、依存的・消極的な姿勢が目立っている例が多々あります。つまり地域、学校や会社の行事にはあまり参加せず、趣味のサークル活動もせず、同窓生との交友や知人との集まりにも顔を出さないし、洗濯や炊事などの家事も家族任せで自分ではあまりできない。これではイケメンであっても、恋人はできないでしょう。よく母親が「息子の嫁が看護師さんなら安心なのに」と言いますが、看護師さんも家庭に帰ってまで、看護を期待されては大変です。良いパートナーをゲッ卜したいと考えるなら、まず自立した社会生活を送れることが最低条件になります。その上で合コンや婚活のためのパーティに参加する積極性も必要です。その気があるなら自分から行動しなくてはいけません。
病気の告白を考えると、気が重くなって二の足を踏む方がいます。確かに告白して成功するとは限りません。でも病気でなくても、借金、仕事、居住予定地、家族の反対、結婚歴、実現困難な夢などで難しい告白になる場合は、他にもあり得ます。勇気を持って臨んでください。
ところで告白って、いつ、何て言えばいいのでしょうか。
以前、既婚者に「交際を始めて、いつごろ告白しましたか?」と調査をしたことがあります。最短が3週間、最長が3年ほどで、ほとんどが3ヵ月から半年の範囲でした。ある程度、お互いが知り合って、長くなり過ぎて言いづらくならない期間ということなのでしょう。告白のきっかけは、やはり「この人とは本気で付き合っていきたい、所帯を持ちたい」という気持ちの高まりだったそうです。告白の舞台は様々。レストラン、車の中、公園のベンチ、自分の部屋、入院中の病室…照れなのか、よほど舞い上がっていたのか、「忘れました」という答えも結構ありました。
興味深いのは相手の反応。パートナーの方々に「どう思いました?」とよく尋ねています。反応は様々ですが、多かったのが「言わなきゃいけないことがあると言われた時、別れ話か、プロポーズかと思ってすごく緊張した。血友病と言われて驚いたけれど、そんなことかと思った」という反応でした。白血病と間違えて、「死んじゃう」と泣いてしまったという早とちりの人もいましたが…。いずれにしても人柄の良さや真面目さが分かっていれば、病気は相手の特徴のひとつにしかならないようです。妙に飾らず、自分のよいところを理解してもらうようにしましょう。まずは自立です。身の回りのことは一人ででき、生活している。これが結婚の最低条件ですね。