「血液事業」とは、一般に、血液を提供していただける人を募集し、人の血液を採取し、血液製剤(人の血液又はこれから得られた物を有効成分とする医薬品。輸血用血液製剤と血漿(しょう)分画製剤がある。)として、治療を必要とする患者さんのため、病院等に供給する一連の事業のことをいいます。
わが国では、病気やけがの治療のため、輸血や血液製剤を必要とする人たちが数多くいます。この血液製剤は、健康な方々から自発的に無償で血液を提供いただく「献血」により作られています。わが国の血液事業は、「献血」によって支えられており、血液を必要とする多くの患者さんが、日々救われています。
献血で集められた血液の半分は輸血用血液製剤として、残りの半分は血漿分画製剤としてさまざまな薬となって、患者さんに輸血されます。