JBは、SDGs 目標3「すべての人に健康と福祉を」に貢献するため、血漿分画製剤を通じて今まで培ってきた技術や経験などを活用し、アジア地域をはじめとした治療機会に恵まれない国への支援活動を行っています。
JBでは、世界血友病連盟(WFH)の「全ての人に治療を」という理念に賛同し、2022年度よりWFHの人道支援プログラムを通じて血液凝固第Ⅷ因子製剤を寄付し、治療機会に恵まれない国の血友病A患者の治療に貢献しています。
この寄付は、2023年度も実施し国内の安定供給を最優先としたうえで今後も継続する予定です。
JBでは、タイ赤十字血液センター(NBC)との協議に基づき、2015年から現地に職員を派遣し、品質試験に関する情報交換、技術支援および共同研究を行い、アジアにおける血漿分画製剤の製造技術および品質の向上を目指しています。
JBでは、アジア地域において血漿分画製剤の製造委託を志向している国々からの製造受託の可能性を検討すべく、当該国との協議や現地調査などを行っています。
また、WHOのガイダンス*では、低中所得国での血漿分画製剤の供給の増加を目指すもので、工場建設よりも自国血漿を用いた製造委託を検討することを推奨しています。
*WHOガイダンス:
https://www.who.int/publications/i/item/9789240021815
Guidance on increasing supplies of plasma-derived medicinal products in low-and middle-income
countries through fractionation of domestic plasma
JBは国際血漿分画協会International Plasma and Fractionation Association(IPFA)の会員となっています。日進月歩している血漿分画製剤の製造技術や安全性の確保、さらに各国の薬事行政における規制、各国の自給への取り組みなど、血漿分画事業者との情報交換の場に積極的に参加しています。また、同業者や採血事業者への訪問などを通じ各国の血漿分画事業に関する情報収集に努めています。